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- ワニが人を襲うのはリスクを背負っている!
- ワニの噛む力の凄さ!
- ワニは減少傾向にある!
ネットではワニが人を食べると話題になっています。
本当にワニは人を食べる時はどんな状況でしょうか?
今回はワニが人を食べる時の状況についてリサーチします!
ワニが人を襲うのはリスクが高い!
ワニが普段、捕食の対象としているのは自分より弱いと思える小さな動物です。
- カエルなどの爬虫類
- 鳥
- 魚
- 甲殻類
- 小さな哺乳類など
そう考えると、ワニにとっては攻撃をしてくる可能性のある人間を襲うのはリスクが高いので捕獲の対象としてはハードルが高いのが分かります。
そのため、ワニが人を襲うのは稀なケースとなりますがどんな理由があるのでしょうか!
ウガンダでワニが人を食べたニュース!
以下のニュースからワニが人を襲う理由が見えてきます!
<湖のほとりへ飲料水をくみに来て襲われた。集団で人家を襲うワニもいる>
アフリカ東部の国ウガンダで8月31日、湖に水をくみに出かけた女性と生後5カ月の子どもがワニに食べられて命を落とした。地元当局は住民に対し、ワニのそばに近づかないよう注意を呼びかけている。
ワニに襲われたのは、カガディ県に住む女性、ジェスカ・カビイラ。アルバート湖畔に水をくみに行ったときに襲われた。
ワニが現れたとき、周囲の人々は一斉に逃げ出したが、カビイラとその赤ん坊は逃げ遅れてワニの餌食になったと、地元紙のデイリー・モニターは報じている。母子の遺体はいまだに回収できていない。ある目撃者はこう話している。「そばにいた者は母親を助けようとしたが、ワニが水の中に引きずり込んでしまった」
ウガンダでは飲料水の確保が難しく、野生動物に襲われる危険を冒しても水をくみに行かなければならない住民も多い。
ワニの群れが人家を襲う
ウガンダ野生動物局(UWA)の広報担当者バシール・ハンギは、英インディペンデント紙の取材にこうコメントした。「住民たちには人食いワニがいる一帯を避けるよう注意している。ワニは魚の繁殖地に生息するが、魚の数が減ってくると、水面に現れて人間を襲い、食べようとする」
ウガンダ東部のナマインゴ県では、ワニの群れが食料目当てにたびたび人家を襲うようになり、住民たちは今年、遂に家を捨てて逃げ出した。
ドルウェ副郡のジョン・ボスコ・ニェベンザ議長がデイリー・モニター紙に語ったところによれば、2017年には小学校の児童7人が人食いワニに殺される事件もあった。
UWA職員のピーター・オグワングによれば、こうした事例は増えている。2017年には、過去5年間に5人の人間を食べた体重700kgの人食いワニが、ビクトリア湖東岸で捕獲されたという。「私が今追っているワニは、家畜のヤギを32頭も食べた」
ウガンダ政府に対しては、水くみに来る人たちを守るための保護ケージを設置にすべきだと求める声も高まっている。井戸や水道の整備も急務だ。
(翻訳:ガリレオ)
News week日本語版より
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/09/post-10901.php
ワニが主に食料としている魚などが減ってしまうと食べる物がなく、リスクを背負ってでも人間を襲う様になったのですね。
肉食動物としての本能が人間に向かってしまったのでしょうか。
ワニの噛む力は尋常ではなかった!
アメリカ・フロリダ州立大学の古生物学者の研究グループがワニ目に属するすべての種類のワニの噛む力を計測したそうです。
その中で、噛む力が最大だったのはイリエワニでその力は1平方センチメートル辺りで260kgの力だったそうです!
- 人間がステーキを噛む時に出す力、だいたい10〜14kg
- ライオンやトラが噛む時に出す力、だいたい70kg
共に1平方センチメートル
こう考えるとワニに一度、噛まれたら抜け出すことは難しそうですね。
全ての種類のワニが人を食べる訳ではない!
一言で「ワニ」と言ってもアリゲーター科、クロコダイル科、ガビアル科と大きく分かれています。
アリゲーター科のワニは大人しく、人を襲うことはないと言われています。
しかし、クロコダイル科のワニは気性が荒く、人を襲うことがあるそうです!
アフリカ全土に生息して、クロコダイル科に属するナイルワニは年間200人の人を襲うと言われています。
アリゲーター科の特徴!
- 口を閉じた際には、下顎の歯は外からは見えない。
- 鼻面は、やや丸みを帯びている。
クロコダイル科の特徴!
- アリゲーター科と違い、口を閉じた際に下顎の前から4番目の歯が外から見える。
- 鼻面は、やや尖っている。
ガビアル科の特徴!
- クロコダイル科に含める説もあり。
- 鼻面・口吻は非常に細長い。
※上のイラストは上からミシシッピワニ(アリゲーター科)、ナイルワニ(クロコダイル科)、インドガビアル(ガビアル科)
人間の影響でワニが減少している!
人を襲うワニだけではなく、ワニ個数が減少しています。
それは人間の行動が影響していると言われています。
ワニが減少している主な理由!
- 財布などのワニ革でできた製品を作るため、ワニを大量に殺したため。
- 農作物を生産するために土地を耕したり、森林を開拓することによって、ワニが生息する地域がだんだんと狭くなり、生き続けるのが困難になった。
現在、ワニの個体数の減少、絶滅を防ぐためにワシントン条約で商用での輸入や輸出が禁止されています。
今回はワニが人を食べる時や状況についてリサーチしました!
リサーチを進めるとワニの凄さがより明確になっていきました。
海外旅行などでワニと接近する時には気をつけないといけませんね。